2020年3月9日月曜日

パラサイト



パラサイト
2019
Bong Joon-Ho

観てきました。
ディストピアの世界観がカッケェ、と思いました。

上流階級と、そうでない人の格差が
住まいに強烈に描かれていて、やられました。

上流階級は、見晴らしの良いエリアに豪邸を構える。高級住宅地。

そうでない人。つまり、主人公のキム一家は『半地下』と呼ぶ、
日があまり差しそうも無い、ゴミゴミとした無機質コンクリの街中に住む。
下水道と同じ高さに部屋があるからだろうか、
水洗トイレがやけに高い位置にあったり、定期的に自治体が
近隣にホースでばら撒く消毒スモッグで、家族全員むせこんだり
なんか家の害虫を指でピンと弾いたり、スゴく香ばしい描写ばかり笑

思えばこうしたディストピアの描写は、昔からすごく好きでした。
ピクサー『ウォーリー』がいる2805年の地球。
FINAL FANTASYⅦの『ミッドガル』
AKIRAの『ネオトーキョー』
『マッドマックス 怒りのデスロード』などなど
『スノーピアサー』の国民のランクによって乗ってる車両で違うのも、グッときました。

何故、自分はこうもディストピア映画が好きなのか、、、?
手元にあるもので、生きていくしかない。
そんなタフな生き様に魅力を感じるのかも。

例えば、好きなディストピア映画には
『鉄』のギアが良く出てきます。
『鉄』を加工した道具で生き抜く、ないしは上流階級に
対抗をしていく様にヤラレるのかもしれません。
銃で、あったりオートバイであったり。
手元にある、クズ鉄だったりパーツを上手く組み合わせて
ギアを使ってる様は超クール。


が、本作で、キム家の4人が持っているギアはありません笑
あるのはお金のための強引さと、ハッタリ。
圧巻でした、、、、
これはこれで、タフなんだけどクールでは無い笑

こんなディストピアには住みたくないなぁ、、、
ぁあ、映画で良かった。
と締めくくる事が出来ない、後味の悪さでした。(褒めてます)
鑑賞後、背中がヒンヤリ来る感じ。

2020年は、『半地下』が私の流行語になりそうです。