2010年6月20日日曜日

THE DRUMS "THE DRUMS"

THE DRUMS " THE DRUMS"
2010


高2の時位に
ストロークスの1stと2ndをMDで聴いてた時の感覚をなんだか思い出した。

別に熱烈にそのときはストロークスを愛してた訳では無いのだけれども、
なんだか通学路のBGMとしては抑揚が無いから聴きやすいし、なんとなくオシャレだなーって
他に聴くアーティストを選ぶのが面倒くさいから、ストロークスはよく聴いてた。

とっても消極的な聴き方なんだけど、気付いたらそのときから5年経った今、
かなりの回数を聴いたアーティストのひとつとしてストロークスはあげられるし、
今ではかなり好きなアーティストだ。


その時のストロークスを聴いてた時の感覚ってのは、
「全然今の自分とリンクしない」というところ。
ドラムスのCDはこの感覚を思い起こさせる。


高2当時、ストロークスのとっても『モダン』に感じたジュリアンの声とかは、
古臭い昔のロックのおいしいところ取りした様な声だとは思ったけども、
中間試験やら部活やら受験、剣道と汗くさかったり地味だったりした自分の
日常とはかけ離れた存在の様な気がした。全然俺の日常とはリンクしなかったし、
それだったらアジカンとかの歌詞のポップな音で暗い歌詞の方が100倍共感できた。

それでもStrokesは結構聴いてた。
なんでか分からないけど。



おそらく無いものに対する憧れっていうのが一番あるのかなと思う。
こうしたいなっていう潜在意識的なところがね。


アメリカのモダンなロック最高!!!みたいなねw
俺の古着好きなのも少なからず貢献してると思うんだよね。
彼らも古着よく着てるし。
無意識に働く嗜好性って全く検討もつかない。
本当に頭で無く、体が求めてる。


こういうストロークスで感じた無意識の嗜好性が
このDRUMSを聴いてると、どうも蠢いてる様な気がしてならない。
だって再生回数2~3回/日だものw



で、ドラムスの音自体はというと。


ここ何年かで出てきたアーティストでアルバム買ったやつらは
確信犯で00s以降の流行の音楽のパーツを
組み合わせてアルバムにしたアーティストが多いのかなと思う。
というかそれが普通のアルバムっていうものなんだけどね。

The Drumsはそういう俺が00sで聴いてきた様な
好きなパーツをパーツ自体ではなく、感覚で引き継ぎつつ、
見事にそのパーツの組み方や使うパーツのルールをぶっ壊してる。
The Strokesもきっと当時は自分にとってはそうだったんだろう。


だからそういうトコロが俺の感覚には無かったし、
とっても新しい。


というわけで
潜在意識ではかなり好きなんだろうけど、
今現在、声を大にして「ドラムス最高!!」と言うのはちょっと違うかな、という
当時の自分のストロークスに対するスタンスと近い位置にこのアルバムは
今、おけるものだと思う。
ただ、今後このアルバム、アーティストは自分にとって
かなりの存在感を持ったものとして出てくるものと自分は、みています。