2020年4月7日火曜日

THE ANYMAL



Suchmos
“THE ANYMAL”
2019

10代、20代の日本のアーティストを聴くと、なんだか応援したくなってしまう。
『カッコイイ』よりも『応援したい!』が先行してしまう。。

私が30歳を過ぎて、オッサンになりつつあり感傷的になっているのか。

あるいはそのアーティストの元ネタがビートルズなり、昔のレコードの
アレだな。なんて思う嫌味なオッサン感が昇華して、
応援したいというポジティブマインドが生まれたのだなと思う。うん。

初めて『応援したい!』と思ったアーティストはNegiccoだったかなと思う。

新潟のフェスで何気なく、初めて聴いてみたのだけど、、、
すごく良くて目がウルウルしていた記憶。
その時、27歳だったかな私笑

このノスタルジー溢れる田島貴男氏の
跳ねる様なシンプルなギターリフとネギ3人の直向きさ。
この組み合わせに私は涙したのだなぁと。

ピュアで真っ直ぐ、でも音楽的バックボーンがビシッと。
そんなバランスにやられました。

去年のSUCHMOSの新譜も、このバランス感を持っているなぁ。
最高だなぁ。と今更聴いてます。
若いアーティストが、こんな古臭い、60〜70年代のレコードの
音を今やっちゃう感じ。たまらんです。
一曲5分超えがザラ。流行らないだろうなぁ。笑
流行りが無い分、再評価されそうな気がプンプンします。

Tame Impalaがサイケで70sな新作を出している事を考えると、
じきにサチモスの方がサイケ早かった。やべぇってなるかも。。

これは完全に蛇足ですが
ここまで古臭い音を鳴らされると、メンバーは
本当に古着好きなんだろうし、センスいいなぁ最高だなぁ。
と思ってしまうのです。

レコードで言えばビートルズのホワイトアルバム"Sexy Sadies”なんかを
かなり"In the Zoo”でオマージュしている感。
けどいい。かなりいい。
シティーポップの流行に楔を打ち込むかの様なサイケな曲。
ボーカルのゆらぎもたまらんだす。このボーカルの
ゆらぎ感(ヘタ感?笑)(褒めてます)は加藤和彦氏の
ボッサのアルバム『ガーディニア』の雰囲気にも通じてるかな。
日本語のボーカル響きが絶妙に楽曲にあってない?
いやあってる?なんて考えながら楽しく聴けます。

他にも、どんな曲かは分からないけど古い音がビンビンな
アルバムなので、家にあるレコードをほじくり返して元ネタを
ディグするのが楽しみになりそうです。

何はともあれ、こんな渋い音を鳴らせるサチモスが
ホント大好きです!応援してます。