2010
人は一回固定された観念からは逃れられないよ。
それは映画のインセプションを観れば分かる、と
電話で友人に言われてみたので早速、今晩観ました。
”人の夢に入り込み、夢を操作し
人の価値観をひねり変える。”
簡単にまとめると、そういう映画でした。
ここで言う夢とは睡眠中に観る夢の事です。
夢はその人の観念を決定づけるもの。強烈なパワーがあると。
本作では描かれております。
そんな訳あるかよ、夢は夢。
五感がフル稼働する現実の方が大事だろ。
なんて気持ちで観てました。
でも映画のストーリーが、階層が(笑)進むうちに
そんなヘラヘラしてられなくなってきました。
監督の思うつぼですかね…笑
結果ワクワクして映画を楽しめました。
夢はバカにできない、と。
夢は現実と対を成す、現実の鏡であると私は思いました。
辛い現実を忘れさせてくれる
まるで甘いお菓子の様です。(過剰摂取注意)
辛い現実を忘れさせてくれる。
でも逆に辛い現実を跳ね返す逆境のバネ足り得る力もあると。
現実を変えるだけの力が宿ってもいると。
そして辛い現実を忘れさせてくれる、
あるいは現実をいい方向に変えるという点では
夢と以下の事は同じだと思う。
インターネット、映画鑑賞、ギター弾く…趣味全般
将来の夢、妄想、理想…自分の憧れや展望
甘い蜜は現実を忘れさせてくれる。
でも甘い蜜が無いと人は生きてられない。伸びしろも無い様に思う。
この映画はそうした甘い蜜である夢を肯定もしないし、否定もしていない。
ラストシーンがなかなか鮮烈でした。
…
なんやかんやでグイグイと映画の夢の階層に引きづりこまれて
気づいたら2時間。素晴らしいエンターテイメントでした。
オススメです。
最後に冒頭で友人の話してた固定された観念の件。
固定された夢、妄想…現実逃避。
確かにディカプリオもこれで苦しんでましたね。
これに関しては…やっぱり気がすむまでしゃぶりつくすのが一番なんでしょうね。
涙をのんで、先に進むしか無いと。
後戻りもその場にとどまる事も辛い。
だったら妄想と分かっても突き進んで、その先にある景色を…
という感じですかね。。
でもその先をいった登場人物は劇中では破滅してるのですがね…苦笑
あと映像がカッケーです。ゲームみたいな世界観でした!