BLACKSWAN
2010
バレリーナのナタリーポートマン。
白鳥の湖の本番前、バレエ監督がニーナ(ナタリー)にこう言います。
”自分の道を阻むのは自分自身だ。
自分を解き放て。”
この一言がブッ刺さりました。。
この映画のテーマでは無いでしょうか。
台詞の”自分を解き放て”ってのは字幕で、
英語で、"lose
yourself"という言い回し。
自分を失え、と。タガを外せと。
根がマジメな、清いニーナがどんどんと濁流に…
どんどんブラックスワンに染まってく。
マジメのタガが外れてく様は圧巻です。
清濁併せ持つ危うさ。綱渡り。フラフラながらも美しい。
この清濁併せ持つ綱渡り感は
先日読んだ"嫌われる勇気"にも通ずるなあと思いました。
”まじめにふまじめ”感。
自分がよかれ、楽しかれと思った事には
まじめにのめりこむべきかなと。
端からみたらそれが不真面目と言われようと関係ない。
それが享楽めいてても自分が真面目にやって楽しければそればそれでいい。
清でも濁でも、その一瞬を楽しむこと。
清いだけでは面白くないよ。
素晴らしい映画でした。ブラックスワン。