あたらしいあたりまえ。
松浦弥太郎
2010
大学で先生から
頂いた言葉で今でも忘れられないことばがあります。
(以前もブログで書いたかもしれないですが…)
『時間があったら映画を観なさい。』
『時間があったら本を読みなさい。』
それぞれ別の先生から言われました。
なんでもいいから映画を観なさいとの事でした。
あるいは、本を読んでれば人生なんとかなると。
文脈は全く覚えていませんし、
パッと見、役にたつ言葉、格言には見えません。
けれども
このことばは聞いてから今まで
色褪せません。
聞いた当時と変わらない新鮮さを以て
私に響きます。いつでも。
私の中でこのことばは生きています。
このことばに突き動かされて
このブログは成り立っています。
そんな生きた、新鮮な言葉たちに
本の中でよく出くわします。
自分の財産になる言葉。
理屈抜きにして、読んだ後嬉しくなる様な。
読書の醍醐味はここにあるのかなと。
生きたフレーズを一節でも見つけられたらもう最高!
著者の深い所から湧いてくる言葉こそ、
生き生きするのだと思います。
文章が詰まった、主張や考えがギュッと詰まった
”本”だからこそなんだと思います。
こうした生きた言葉には
文庫本では無くハードカバーや大判の本から
私は出会う事が多い気がします。
カバーやページの質感、文章のレイアウト、
表紙のデザインやフォント。
著者の主張がどことなく香ってくる、
人臭い装丁の本は読んでいて楽しいです。
読書のムードをより一層もりあげてくれる。
レコードを聴く時は
当時プリントされたジャケットを見る。
レコードの音の生っぽさを楽しむ。
本も同じですね!
本が生きている感じがすると嬉しい。
この本もシンプルな、かわいい装丁が手伝ってか
生きた言葉がたくさんありました。
- 万年筆を使おう。
- お互い目をみて話そう。
- お金をつかうのではなく、”あつかう”。『人からもらった名刺とお金は、心臓より上にして持ち歩くんだ』『お金の方も、自分を大切にしてくれるかもしれない』
- 雨の日は花を買う。
- ゆっくり歩く
- 人は一人でない
- 小さな約束ほど守る
- 面倒くさい楽しみ
先人の知恵というか、
おじいちゃんおばあちゃんの暖かい言葉たちというか。
生きた言葉が詰まっています。
背筋が伸びる、けどあったかい本ですね。。
アナログ好きな私としては
とても励みになる本でした。
これからは読書レビューも書いていければと思います!!
これからは読書レビューも書いていければと思います!!