2013年2月17日日曜日
Gran Torino
2008
Gran Torino
(老いぼれ)イーストウッドの
目線からとらえる現代。
ダーティハリーの時なんかは
孤高で気高き、ダークヒーローだった
イーストウッド。
そんな彼が悪い方向に年を取り、
偏屈で変わり者な
老いぼれジジイとして
今回は出演。(した雰囲気。)
丹念に、とても丁寧に
ビンテージカーを磨く、庭を整える様は
2000年代ではやや滑稽に映る。。
一人よがり感。。。
このシーンなんかは
夜な夜なRed Wingを磨いてる自分と重なりました、、、
(こんなカッコ良くないけどね!!)
みんな持ち物の手入れってどれくらいでしてるのかな??
あるいは手入れなんて全くしない??
モノを手入れする、大切にするって前時代的な価値観なのかな??
アジアの人に埋もれる、イーストウッドは
映像としてとても新鮮。
よりいっそう一人よがり感が出てて、イイ。。
初めてのアジア料理に舌鼓を打つイーストウッドもかわいい。
かわいいんですよ。クスッとなる。
こういうのが映像で
ユーモアが出せるあたりが流石。カントク。
『自分はアメリカでこう生きてきたけど、
今の世の中ってこんな感じだよね〜。
だったら俺はこうするね。』
っていう主張をイーストウッドが棚卸しをして
この映画が出来たのかな。。
ただポイントは主張が控えめなところ。。。
俺が!俺が!という強い主張はいっさい無く、
現代の空気感とか雰囲気をウマーく、丁寧に切り取ってる気がする。
やや暗い感じとか。
だからとってもリアルだし、面白い。
だからこそ、イーストウッド像が引き立つ。。
やっぱり年をとってもヒーローですよ
イーストウッド。