2014年5月4日日曜日

お茶漬けの味



The Flavor of Green Tea over Rice
1952
小津安次郎

”地方出身の素朴な夫と夫にうんざりする上流階級出身の妻、二人のすれ違いと和解が描かれる”
(Wikipediaより)

後半のお二人の笑顔が、とても素敵です。
この笑顔のためにこの映画有りき、と感じました。

芋っぽい夫を軽蔑し遊び呆けてたマダームですが、、、
後半とても素敵な表情をしてました!
あんなにツンツンしてたのに…
奥さんの笑顔の時、思わずウルッときましたね…涙

旦那さんも言う事カッコイイです。
全然芋くない。

"俺は3等モノが好きだ。 安いからだけじゃない。
気がおけない、肩の力が抜けてる感じがいいんだ。
プリミティブな、シンプルなものがいいんだ。"

"やっぱお茶漬けなんだよ。この味なんだ。大事なのは。"
という上流志向でツンツンしてる奥さんに対しての台詞。
全然やらしくないのです。ホンモノを分かってるオトコの台詞。
言い方が素朴でめっちゃカッコいい。

この二つの台詞のシーンは、カッコ良すぎます。
包容力半端無いです。

最初は昭和の上流階級のレトロな映像を鑑賞したいがためだけに
この映画を借りてみたのですが、、、
映画そのものが素晴らしかったのでレビューしてみました。