とりあえずひとつの物事を掘り下げるのに、
今の環境はイイと思う。
抜群にイイ。
ものを買わないで、
あるいはひとつのものに没頭したり、
それに対して考えを張り巡らしたり出来る。
誰も干渉しないし、
掘り下げるのに邪魔になりそうなノイズの様なものも、
周りの情報量が圧倒的に無いから無い。
とってもいい。
責任みたいなものもあまりない
きっともう少ししたら、
情報の波がおしよせてくる。
今はもう少し低徊していたい。
『三四郎は勉強家というより寧ろ低徊家なので、割合書物を読まない。
その代わりある掬すべき情景に逢うと、何遍もこれを頭の中で新にして喜んでいる。
その方が命に奥行きが命に奥行がある様な気がする。』
p78.『三四郎』新潮文庫 夏目漱石著 より